こんにちは。時代に乗りきれなかったレトロゲーマーお~です。
ゲーム文化が発達した現在において、誰もが一度ぐらいはゲームをしたことがあることでしょう。
今回はファミコンでゲームを覚え、1番新しいところでニンテンドーSwitchに至るまでゲームを遊んできた私がこれまでに1番熱中したゲームについて語り尽くしてみようと思います。
さっそくですがそのゲームとは…
実況パワフルプロ野球シリーズ
です。このゲームの始まりはSFC。
ファミコンでヒットした‘’ファミスタ‘’を少し立体的にさせた野球ゲームですが、今までは来た球にタイミングよくバットを出すだけで簡単に当てることが出来たのに対し、パワプロの場合はストライクゾーンと球の軌道が表示されており、そこにバットのカーソルを合わせるという、高難度な要素が与えられました。あまりにも難しいため自動でミートゾーンに近づけてくれるオートカーソル機能もあったような。
SFCで出た当時、私もこのミート方式に苦戦して熱中とまではいきませんでした。
そして、厳密に言うと実況パワフルプロ野球でセ・リーグやパ・リーグの選手達を操作することに熱中していたのではなく
サクセスモード。
なのである。パワプロシリーズがかなり沢山あるのでご存じの方もいるかもしれないが、自分でキャラクターを育てるモードです。
パワプロくんとその他個性溢れるキャラクターによるアニメーションや数々の演出。
決められた期間の中で練習をしては個々の能力を上げてプロ野球入りを目指すのが大まかなゲーム内容ですが、そこに何点かの要素が加わることで膨大な時間を惜しむことなく費やすこととなってしまったのです。
その部分についてもう少し掘り下げてみます。
中学生だった頃に、ついにそのゲームを手にしてしまうのである。
実況パワフルプロ野球5。
ハードは当時劣勢だったニンテンドー64。
3Dスティックによる360度微調整が可能となった自分にとっては神のようなハードでした。このスティック操作の変化がこれまでにない操作性や爽快感を与えてくれました。
初めは操作になれるためにジャイアンツの4番ばかり打線で練習に明け暮れたものでした。
そして、私はふと思ってしまったのである。
サクセスモードでドカベンのキャラを再現したら面白くない?
と。当時、野球が好きでドカベンを読み漁っていた私にとってこれは当たり前のことだったのかもしれない。
『ドカベン山田はパワーもミート力も高いから両方A。けれど足は鈍足だからFにしようかな』
このようにキャラ分析をしながら、能力を再現することを心がけながら一人二人と作成していきました。そしてキャラ作りは主要メンバーでとどまることなく、次第にライバル達へと移行していきます。そして終いにはチームそのものを再現して
オールサクセスキャラでペナントレースを開催したい という野望が生まれてしまうのである。1チーム最低10人としても6チームで60人以上必要となる計算である。今となっては恐ろしい・・・
ただ、実際には完成を前にやめてしまった。
なぜなら
実況パワフルプロ野球6の登場。
続編によるバージョンアップと新しいサクセスモード。この魅力に負けてしまった。
そして、まだまだこのパワプロ沼は続くのである。
そもそもキャラ作りだけでなく
サクセスモード自体が面白い。
もちろんキャラクターを自分の決めた能力まで育てるのが目的なのだが、ストーリーが面白すぎた。高校野球編だったが、弱小チームを率いて全国大会や甲子園を目指して奮闘するのである。強豪チームでプレイする場合はレギュラーになるチャンスが少なく、スカウトの目に止まりにくいがそれはそれで面白い。
日々高校野球で汗を流していた自分と重なる部分があったのも熱中した要因のひとつと言えるであろう。
キャラクター作りも必ずしも上手くいくとは限らない。試合で結果を出さなければスカウトの目にも入らなくてプロ野球選手になれるはずもなくゲームオーバーだし、ムリに練習をさせると骨折やケガとなり終了。
そんなこと日常茶飯事でした。最終戦間近でケガをして2時間ものプレイ時間が水の泡なんてことも…
その苦労があって完成したキャラクター達には変な愛着も生まれたりもして…
とにかく簡単に作れないからこそサクセスモードを研究したりと常に飽きさせてくれなかったのでしょう。
そして、サクセスモードには忘れてはならないギャンブル性が高い名物キャラも存在していました。
ダイジョーブ博士。
運が良ければピョコンと現れる憎めない博士です。『ダイジョーブ』が口グセで数々のキャラをダメにして来た人体実験者。
能力値をググっと上げてくれる謎の手術をしてくれるのですが、その分成功率もかなり低め。失敗すれば能力激落ちでリセットボタン連打の即消去となります。
スカウト確実の最終戦前に現れてどれだけの選手を消してきたことやら。
だが、このギャンブル性もサクセスモード沼に浸るに至った要因なのも確実です。
そして能力値がズバ抜けて高いキャラにとってはダイジョーブ博士の手術成功が必要不可欠なときもありました。
私はあまりにもダイジョーブ博士に腹が立ってコントローラーを地面に叩きつけてしまったことが一度だけあります。
『自分のコントロールが出来なくてあの時は申し訳ない』とコントローラーに謝りたい気分です(ちょっと割れちゃたし)
そして、最後にニンテンドー64ともなるとカセットはもちろんコントローラーパックもありセーブ機能が充実していて
セーブしておけば続きから再開できるんじゃないの?
と思われるかもしれませんが
リセットするとサクセスモードの続きデータも自動消去
という、鬼のような設定。
そりゃ みんなダイジョーブ博士が失敗したら即リセットするもんね。
セーブして終わらなければまた最初から。
このように理想のキャラクターを完成させるまでの過程が極めて難しいことも熱中した要因と言えます。
その後、実況パワフルプロ野球2000で64を離れゲームキューブの舞台へと移行。
最終的に実況パワフルメジャーリーグまで、サクセスモードに熱中することとなったのでした。
ゲームキューブとなると操作性も格段に上がり、これ以上のリアルさはいらないぐらいにまで自分の中では大満足でした。
その後、64で作った多数のキャラを見返したときに
『えっ こんな操作性悪かったっけ…』
と、自分の費やした時間の儚さに気づき二度とプレイすることがありませんでした。
でも 今はファミスタぐらいの野球ゲームが1番好きなんだけどなぁ。
不思議なものです。
皆さんにも熱中しすぎたゲームってありますか?